●解説9「平賀源内のドラマ」 昔々のNHKドラマ。我の記憶にも薄いが、ネットのお蔭である程度調査する事が出来た(有り難い世の中ではある!)。題名は忘れていたが、『天下御免』である(確かに!)。そして放送年代は1971年とある。正に四十年近い前でこの点は我の記憶に違いはなかった。 公害問題や、あとアンチ忠臣蔵的な話しがあった様に思う。我は右であろうと左であろうと色々な意見があってもよいと思うので、この様な部分はそれほど氣には成らない。実際全体的な話、ストーリーは中々良く、かなり面白かった様に思う。 しかしながら右、左関係なく、とにかく嘘は駄目なのであり、この点が重要なのである。
即ち例のアイヌ問題には嘘が確かに含まれ、これは確かに問題であるだろう。鈴木宗男氏が得々として正に大得意となってこの話を語り部の如く繰り返しているが、これは問題である。 この逸話は日本国が国策としてなした事ではなく、そのような商人がいたと言う事だけだろう。それもそれほどあくどい話しではなく、これは上方商人の悪のりしたジョークの様に思われる。 原典モデルは「時饂飩」ではなかろうか(江戸落語ならば「時蕎麦」)。とにかくこんな判りやすいジョークはなく笑わせられる。そもそも当時のアイヌは物々交換であったのだから、いやならクレームをつけても良いし、こんなジョークに引っかかるのは「落語」の世界か、精々最初の一回のみであるだろう。多分上方風のジョークをやった商人は確かにいて、それが余りに面白いので語り継がれたと言う事なのではなかろうか。 ただそれを日本のアイヌ虐待と表現したNHKも問題だし、未だにそんなことを言っている鈴木氏も正に逆に「イカガナモノカ」ではある。
|