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●解説18「自衛……それだけでは」 「何故にあの戦争(大東亜戦争)は起こったのか」と言う設問に流石に大高未貴女史のみが「自衛だった」と言う風にある程度肯定的な回答をなされている。設問の答えとしては勿論誤りではない。実際にパール判事も、そしてマッカーサー自身が認めている事であり、これは紛れもない事実である。 しかしながら、もっと全体的な捉え方を成すならばそれだけではとても足りないと思い、少し残念な思いがある事も事実である。女史のみには「あの戦争は白色人種からの差別と暴虐、そして近代兵器類を悪用する事によって作り出された地球的規模の生き地獄、弱肉強食の憎むべき暴力世界を糺すに、日本人が一丸となって命懸けで挑んだ正義の戦いであった」と断言して欲しかったとは思うのである。 十六世紀の始め頃より鉄砲を代表とする所の恐るべき悪魔の近代兵器が西欧世界で発明され、その力を悪用して未開発国を次々と侵略した。そして航海技術の発達を通じてやがて東洋世界にまでの侵略が開始され、以後何百年もの暴虐を通じて、徐々に東洋世界は荒廃し、二十世紀に初頭には既に東洋世界は貧困と絶望の淵に追いやられ、正しく滅亡の危機に瀕していたのである。かくした世界的規模の危機を救ったのが日本であり、これが歴史的事実であると我は考える。
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