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似非保守論説の歪みを糾す チャンネル桜の問題番組を考える
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論説21/8/8
保守派論説の歪みを考える21/8/25
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【稲川義貴】必殺と必死〜3つの先[H21/7/7]
http://www.youtube.com/watch?v=iEMKjHac6SI

我が最初にみてビックリした武術家、稲川義貴氏の第二弾の放送である。第一弾において日本古武術という部分の表現があり、その点についてチャンネル桜に抗議をなし、よって第二弾の番組では日本古武術の言葉がプロフィールから省かれたわけである。日本武術、日本古武術の立場に立たない以上、我がそれほど文句をいう筋ではない。特に第一弾において、クレームを付けた部分においては、今回訂正されたという事を鑑み、その抗議内容の詳細は述べない事とする。
第二弾もしかりではあるが、僅かながら感想を述べるに留めたい。

@葛城女史の訂正の発言が間違っており、国語的にも正しくない。この点は解説3をみて頂きたい。

A「先人から伝えられて来たものを融合してそれを現代においてどう実戦に生かすかという事を目指している……云々(記憶による大意)」との説明があり、我がそれほど文句をいうべき事もそれほどないが、しかしそれは当たり前の事なのではなかろうか。どういう意味合いで述べられたのか不詳と言うより、これは伝統武術の中では決して言っては成らないタブーの発言である事を知らねば成らない。何とならば、それは確かに当たり前の事であるからであり、そしてその裏側の意味としては「他の流儀は実戦的ではない」と言う裏返しの誹謗が含まれてしまう事になるからなのである。
実際問題それ(実戦)を考えない武術家、古武術家などいるはずがない(現代におけるGHQ武道、剣道、柔道、合気道等がそうではないスポーツとしての立場を無理やり採らされてきてはいるのだけれど。しかし個人の思いはまた別問題だろう)。
つまり、「自分は実戦を目指している云々」の言葉はそもそも真に不遜であり、という事は他の系統はそうではないないではないかという逆説的な他流誹謗に確かになる。さすれば実際に一丁やるかと言う事になり、この様な点を鑑み、日本古伝武術は「他流の誹謗を決してなさざる事」を流規に掲げ、誓約書をとって武術の入門としてきた。
しかしながらはっきり言えば実戦的でない古流武術等は最初から存在せず、実戦を考えない古流武術家もまたしかりである。
実際これは当たり前の事であり、現代のスポーツ武道を最初修めても、実戦的な部分を求めて、より深い古伝武術の世界に入り、修行してゆくのが日本武術としての(本来あるべき)基本的あり方である。よって古流武術家ほど実戦を考えている者は存在しない。
古典を守る古流武術家は古典を学ぶという稽古法を護りながら身心を鍛え、伝承された技を用いて如何に応用して実際に生かしてゆくかを考えるのは当たり前であり、それは古流武術家であること別に矛盾する事では全くないのである……。

B改めて技法拝見。ナイフの捌く技術自体は今流行りのロシアのシステマに類似していている様に感じられる(システマにはナイフや當身を避ける為の独得の体動があり、色々な技法、やり方が考えられている。しかし日本柔術伝とは異質である)。當身伝もシステマのやり方とほぼ同じであり、中国白鶴拳法系の震身法のやり方にも共通ものがある様に思われた。日本柔術にも類似の技術伝はあるが、手法自体は古伝柔術とは異質である。日本柔術の古伝の當身のやり方を出来る人はもう日本には数名しかいないだろう。残念な事である。

C「三つの先」、は宮本武蔵が著した『五輪書』が原典であり、日本武術の古伝の教えであり、剣道などでも良く言われる基本中の基本ある。基本は極意に通じますから改めて解説しても悪いとは思わないが、やはり原典を解説すべきなのではなかろうか。それはともかく幾つか胡乱な論があった様に思う。細かい指摘をするのもおっくうではあるが、少し考えると、
「先々の先」の譬えは何とか良いと思うが、「後の先」の譬えで国が攻撃を受けたから攻撃で返す云々は少し可笑しい様に思われる。武術における「後の先」を軍事に譬えるならば攻撃を水際で留めてしまう追撃ミサイルなどの方が合致した教えになるのではなかろうか。ただこれでも即敵を攻撃できるわけではないから完全イコールと言うわけにはゆかないのだけれども。
「対の先」に當るものは武術の世界では「切落」や拳法の「合い突き(ボクシングのクロスカウンター的なもの)」にあたるが、近代戦ではやや体現できにくい戦闘様式であろうかと思う。
近代兵器は防御力よりどうしても攻撃力が高いので、古典武器術の技術伝の教えと術理を完全一致させる事は難しいのではなかろうか。

以上、取り敢えず感じられた事である。他にも感じる事は多いが、余り言わない方がよいかと思う。

ただこの番組自体がチャンネル桜が称える「日本の伝統文化の復興……云々」の理念とは全く合致しておらず、ちゃんと伝統派のものを制作して頂きたい願うばかりである。

 

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