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似非保守論説の歪みを糾す チャンネル桜の問題番組を考える
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【荒谷卓】日本を守るということ[H21/6/30]

http://www.youtube.com/watch?v=SiDTDi3pTg8

みていて稲川氏出演番組の次に別の意味合いおいても驚かされた放映である。
ただ解説論理は何か分かりにくく、論点が掴み難いのあるが、良く聴くと飛んでもないことをいっていると思う。先ずは我が受けた感想と解析を述べてみたい。
先ず「日本を守るこということ」なるテーマの元に、荒谷氏の道場に習いにきた外国人(ポーランド人)の話から始まるが、これも少し問題である。
我も一個の(骨董)武術家ではあるが、今まで何度か乞われた事はあるが、外国人の門下生はとった事がない。これは外国人に武術を教授する事は国益を損する可能性があると思うが故であり、「外国人の門人は取らない」との方針は我の武術指南における基本的ポリシーとしている。
尤もこの点を他の武道家にまで当てはめて強要したり、非難するつもりはなく、今回の荒谷氏のやり方をそれほど批判しようとは思はない。
しかし「国を守る」とはいかなる事かと言う議題の最初にこの様な事を何の疑問も衒いなく述べると言う事も少し如何かとは思うのである。
なお外国人に武術を指南すると言う事項における問題点は我も論じて置きたい部分であり、解説4をみていただきたい。

そして続けては外人のキリスト教への洗礼拒否やその理論、神道の理論との違いなどの話しが続くが、内容的にはかなり胡乱な様にも感じられる。例えば「原罪を神が与えた」との発言があったが、これは「与えた」のではなく、人間が犯してしまったと言う事かと思う。またカトリックも現世における人間の努力を否定しているわけではないと思い、変な解説の様に感じられる。実はカトリック式の説き方も神道式の教えも、説き方の裏表に過ぎず、結論的には共通するものと思うのであるが、この点はを述べるとややこしい宗教論の泥沼に入りますので省略する(自戒)。ただ問題は本放送のテーマに余り関係なく、論が紆余曲折すると言う我の指摘の先ずは最初の部分である。

しかし次の提言が問題であり、「国を守る」といっても守るべきものは何か言うような謂の話しの流れから英米憲法や現代の日本国憲法の問題点を解説し、これらの憲法には自然法を基盤となす前文と言う前提があると言う事。これが自由主義経済、資本主義の根底をなすものだが、その自由経済主義、グローバル資本主義の果てに行き着く世界では極端な格差が起こり、何十億の人民が貧窮以下となり、そしてそこからテロが起こるだろうと言う事。そして平和を守ると言うのはこの様なテロとの戦いになってしまうと言う風に話しが続くのである。
これは占領憲法を否定し、明治憲法の復活をいいたいのかな?とも思ったのであるが、その様な提言はあまりなく、論旨は少し方向の違う事をいっているように感じられるのである。
そしてまたこの様な議論(憲法改正や憲法無効論)の成就は我や(恐らくはチャンネン桜を含めた保守系総て)の悲願ではあるが、しかしながらこれはまた本件のテーマの論説とは別になすべき事と考える。
つまり以上の様な話しの流れをみると結論的には「国を守るといっても現在の日本国憲法(自然法を根本とした英米式憲法の多分劣化したもの)を基盤とするが如き日本は守る価値があるのか?」と言うような謂にどうしても聞こえてしまう事が不審である。
自分自身はこの部分に非常に違和感を覚え、疑問に感じたものである。そして自由主義経済、グローバル資本主義の行きつく先は極端な格差社会云々も真に奇妙な論であり、自由主義経済を基本としながらも、そこにさまざまな政治的制約、規制にて制御する事は可能であり、そうであるべきです(それが政治力ではないか)。そしてまた各国固有の道徳や宗教などの教えが、だからあるのではないかと思う(この点が本来は非常に重要な点であるが、本件と話しがややずれるので論述はまた機会を改めたいと思う)。
戦前の日本もそのようなよりよい世界を皆で目指していたと思ふし、少し前までの日本の政治もある程度そうであったと我は思う。近年かなり疑問な規制緩和やその他のかなり奇妙な様々な政策群によって大分歪んできているのであって、そこの部分の改善こそが重要な事項か考える者である。自由主義経済、資本主義などの否定などは正にリベラル左翼の主張である。

またそしてこそから最後に麻生総理の批判もあったが、内容的には正当なものではなく、妙な批判となっており、何か意図的なものを感じるのである。我はその麻生総理の実際発言は聴いてはいないのだが、麻生総理は単に共産主義とは反対の意味の自由主義経済、資本主義経済を守ると言う意味で言われたのではなかろうか。

また「ロボットに国を護って貰って良いのか、それでは国を守ると言う気概は生まれない」との妙な発言があったが、それはそうかも知れないが、ロボットで本当に国が護れるならばそれはそれで結構な事である。しかし鉄腕アトムレベルのロボットをわんさか造れる位の水準に達しないと実際的にはかなり不可能事に近く余り意味のない論説である。
ただ機械警備の学校などもある程度あるようはある。しかし現実的には総ての総てと言う事は不可能であり、勿論最終的には機械を制御するのは人間であると言う事になるだろう。
ともかく実現不可能な無意味な仮定を意味なく述べても詮のない話の様に思う。この部分、何を謂いたいのか不可解な真に面妖なる発言である。
最後に武士道云々を述べた部分があるが、思うに武士道とは論ずるものではなく、実行するものではないかと我は思う。

以上全体を通じて「日本を守ると言う事」と言うテーマに関わらず、この論の流れでは寧ろ守るといっても守る価値が今の日本にあるのか言う様な論に近く、これは如何なものかと感じられた事であり、不満、疑問、不審を感じたのである。
「愛国心が重要といっても今の日本に愛する価値があるかどうか」と言うような左翼が言うような歪んだ論を曲がりなりにも日本の国防に関わる様な者が述べてよいのだろうか。いや真意は別にあるとしても余り誤解を招く様な発言は控えるべきである。
資本主義批判も正にコミンテルン的発言と感じられるのである。

日本の今の現状には我自身確かにある程度(いやかなりか?)の不満はあるが、しかしいかなる日本の現状であったとしても、だからどうのと言うのは国防の基本精神としてあっては成らない捉え方であると我は思う。現状はどうあれ、それとは別にとにかく日本の国土、国民、伝統、国体を命をかけてでも守ると言う事が何よりも重要であり、そのような発言こそを国防に携わる人からストレートに聞きたかったのに論が余りにも紆余曲折して行く事を大変に遺憾に思ったのである。

我の感性が勿論絶対とは言わない。真意は別にあり、やや筆者が偏向して捉えただけであるのかも。しかし人の見方は各人様々であり、我の立場として感想を述べた者である。
他の識者はどの様に感じられたのか、意見を頂ければ幸いである。反論も含めて大いに詰めた議論をしたいと思う者である。

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